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トリコデルマ菌

腐朽菌・キノコ被害にご使用の場合は新しい資材があります。詳しくはhttps://www.ark-nets.com/corncob/rotting-fungus/measures-against-tree-mushrooms/をご覧ください。

きゅうりのトリコデルマ菌導入事例

 写真は同じハウスでトリコデルマ菌を入れる場所を変えたきゅうりの事例です。生育が悪かった畝にトリコデルマ菌とトウモロコシの活性炭を入れました。2009年、2010年共に右側の畝にトリコデルマ菌とトウモロコシの活性炭が入っています。2009年の左側の畝には何も入れておらず、2010年の左側の畝は土壌消毒をしています。
 2009年の写真ではきゅうりの実の数に大きな差が出ました。
2010年の写真では、トリコデルマ菌を入れた右側は大きく生長した一方で、土壌消毒を行った左側は伸び悩んでいます。


 トリコデルマ菌はカビの一種で、土壌中の有機物を植物が吸収しやすい無機物に分解する役割を持ち、作物の生長を促進します。
 トリコデルマ菌は比較的単純な栄養要求性を示しており、餌となる有機物(炭素源)が確保できていれば、必要な元素は窒素(N)・マグネシウム(Mg)・リン酸(PO4)程度で済みます。いずれも土壌中に多量要素として含まれているので、微量要素等あまり複雑な栄養源を心配することはありません。

導入事例

 上写真右のハウスでの生育状態が悪かったという相談から、定植後ではありますがトリコデルマ菌のBタイプを水に溶き、灌水チューブで投入しました。

 左写真はトリコエースBを水に溶いた後のものです。
 トリコエースBを水に溶くと、青汁のような液体と左写真のようなもの(大麦です)に分かれます。青汁のようになった液体を灌水チューブ等で注水してください。
 大麦の粒は使いませんが土壌に混ぜても問題はありません。

 約一ヶ月後、生育が悪かった右のハウスもほぼ同じ高さに生長しています。2011年、秋田県鹿角市での事例。

 その他の導入事例の一部を紹介します

トマト ナス ホウレンソウ ネギ キュウリ ソラマメ



 Rhizoctonia Solani(リゾクトニア ソラニー)という病原菌によって引き起こされるゴボウの黒あざ病や、Fusarium(フザリウム)という病原菌によって引き起こされるイチゴの萎黄病といった病気は農作物に大きな被害をもたらします。こういった非常に厄介な病気が発生する前に活性炭とトリコデルマ菌を投入して作物を丈夫にしておく必要があります。

 野菜の病気の原因となる微生物の中でもFusarium、Rhizoctonia、Pythiumの三種類が最悪です。これらの菌は以下の病気を引き起こします。

Fusarium

Rhizoctonia
48科263種の植物を侵すカビ

Pythium

トマト・ごぼう・ほうれん草・ねぎの萎凋病
なす半枯病
いちご萎黄病
インゲン根腐病
エンドウ立枯病
さといも・しょうが乾燥病等
きゅうり苗立枯病
ほうれん草立枯病
ごぼう黒あざ病
いちご芽枯病
いんげん・そら豆茎腐病
にんじん・ながいも・ビート根腐病
しょうが紋枯病
みつば葉腐病等
きゅうり苗立枯病
きゅうり腰折れ病
ほうれん草立枯病
ごぼう根腐病
こんにゃく根腐病
しょうが・みょうがの根茎腐敗病
苗立枯れ・茎根腐れ病等

土壌消毒は非常に危険

 薬剤での土壌消毒がよく行われていますが、この土壌消毒は非常に危険。土壌中の菌を種類を問わず殺菌し、土をまっさらな状態にしてしまいます。これだけ聞くと問題ないように思えるのですが、これが実は危険な状態なのです。土壌消毒が不完全で悪玉菌が生き残っていた場合や、外部から悪玉菌が侵入してきた場合、その菌は土壌中に残っている菌の死骸を食べて増殖します。しかも土壌消毒によってライバルとなる菌が存在しないため、その増殖速度は非常に速く、消毒前より状況が悪化する場合も。もちろん上で挙げた3大悪玉菌も例外ではありません
 また、土壌消毒をしたら初めてセンチュウが発生したという事例も。センチュウ忌避・防除効果がある菌が土壌消毒により死滅したためと思われます。
 もちろんこういった薬剤は人体や地球環境にも影響をおよぼします。

 土壌消毒のコストと手間・リスク、消毒が完了するまでの貴重な時間を考えると、土壌消毒はとても得策とは言えません。

トウモロコシの活性炭とトリコデルマ菌で環境にも農業経営にも負荷をかけない農作を始めてみませんか。

特徴の異なる2種類のトリコデルマ菌

 従来製品「トリコデルマ拮抗菌」がパワーアップしました。それぞれ特徴の異なった2種類のトリコデルマ菌をご用意。状況に応じてお使いいただけるようになりました。

①従来製品の性能をより強くしたトリコエースA

 500g入100~150坪用)5,500円(税込)

 100g入(20~30坪用)1,760円(税込)


  • パワーアップした分解能力で作物の生育を促進します。病原菌を抑制する効果が特に強いタイプ。
  • 定植する10日~2週間前にトウモロコシの活性炭等に混ぜて土壌にすき混んで使用します。

②根の生育促進により効果があるトリコエースB

 500g入(100~150坪用)5,500円(税込)

 100g入(20~30坪用)1,760円(税込)


  • 病原菌を抑制する効果はトリコエースAに劣りますが、根の生育促進にも効果があるため、作物が丈夫になります。
  • トリコエースBは水に溶いて使用するため、灌水チューブ等で作物の定植を行った後でも投入することができます。
  • トマトやナスなどの果菜類では夏場の「なり疲れ」対策に栽培途中で追加する方法もお勧めです。
  • 苗の育苗段階で使用することで発根促進の機能により、苗の根を丈夫にしてから定植することで、病害に強くなるという戦略です。露地栽培で畑に撒くのが大変というケースでも有効と言えます。

 私どもの扱うトリコデルマ菌は秋田今野商店の製品です。数多くあるトリコデルマ菌の中から農作物に最適なものをご提供しております。

使用方法
 トリコエースAはそのままのパウダー状の物を、トリコエースBはこれを水に溶いてできた緑色の液体を、いずれもトウモロコシの活性炭や有機肥料などに混ぜて、活性炭や有機肥料ごと土壌にすき混んで使用します。500g入り1本で約5アール(約150坪)分です。
 また、トリコエースBは作物の定植後でも灌水チューブ等で散布することができます。

●トウモロコシの活性炭とトリコエースAの投入手順事例

活性炭90リットル
トリコエースA300グラム

トリコデルマ菌と活性炭をよく混ぜ合わせます。


活性炭使用方法
 黒く見えるのがトリコデルマ菌が入った活性炭です。この後、土壌にすき混みます。

●トリコエースBの投入手順事例

トリコデルマ菌トリコデルマ菌 トリコエーストリコデルマ菌
水を入れて撹拌します。大麦の色が茶色になるまで数回に分けて分離を行って下さい。大麦が入らないように濾過します。濾過した状態で給水タンクに水と一緒に入れます。水の量は面積対応するのでトリコの量も比例させます。
トリコデルマ菌を分離させた水は灌水チューブを使って圃場に散布するか、下の写真の様に注水機やジョウロなどを使って株元に直接注入したり、圃場に散布する方法もあります。

トリコデルマ菌 使い方トリコエース トリコデルマ菌 使い方

※灌水チューブではなく点滴チューブの場合は、より細かいナイロン靴下のようなもので濾してお使いください。 


■「現代農業」2003年9月号でトリコデルマ菌の記事が掲載されました■
 現代農業2003年9月号のバックナンバーは売り切れとなっていますが、農文協が運営する有料・会員制のデータベース「ルーラル電子図書館」(会員登録必須・有料)で記事を読むことができます。

■参考リンク■
トリコデルマ属菌によるダイズ白絹病の…[農研機構]

■注意事項■
【キノコ】
トリコデルマ菌はキノコの生育に影響を及ぼす可能性があります。近隣にシイタケ栽培農家等が無いことをお確かめの上、お求めください。
【乾燥】トリコデルマ菌は水分と温度で活動します。カラカラの状態が長く続くと、トリコデルマ菌が働かないだけではなく、衰弱してしまいますので、乾燥させないようにお気を付けください。
【温度】トリコデルマ菌の死滅温度は48℃で10分、または40℃で15時間です。通常30℃以下で菌が死ぬことはありませんが、温度が高いと乾燥しやすくなるので注意が必要です。
【土壌消毒】トリコデルマ菌を使用した畑を土壌消毒するのではせっかくの菌が死滅してしまいますので、トリコデルマ菌使用後の土壌消毒はお避け下さい。なお、土壌のpHが8.0以上(アルカリ性)になるとトリコデルマ菌の働きが鈍りますので注意が必要です。

活性炭はトリコデルマ菌を効果的に活動させます

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